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強みとこだわり/自社開発合金・層流ダイカストについて


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新日本金属工業では、「層流ダイカスト法」をはじめ独自技術の開発や、積み重ねたノウハウを活かし、お客様のニーズを満たす、さまざまな提案を行っています。

SNKの強み

  • 「層流ダイカスト法」を用いて、内部欠陥のない優れた強度の製品を生産

    従来の通常ダイカスト法では、製品内部にガスを巻込んだ巣穴があるため、熱処理を施して強度を向上させることや特性を変えることは難しいという欠点があります。弊社では、1990年に巣穴のないダイカスト鋳造法「層流ダイカスト法」を実用化し、安定的に生産できる仕組みを確立しました。
    金型に溶湯をゆっくりと層流状態で充填し、高い圧力をかけて急速凝固させることで、鋳巣がなく寸法精度の高い製品をお客様にご提供しております。この「層流ダイカスト法」を用いて、内部欠陥の無い耐圧性に優れた高強度の製品を効率的に製造できることは弊社の強みの一つとなっています。

  • ご依頼に合わせて幅広く対応できる機械を完備。
    横型ダイカストマシンで大型部品の製造にも対応。

    他社の層流ダイカスト類似法での鋳造には、専用の立射出鋳造機が使われている一方、弊社では試行錯誤を繰り返し、普通ダイカスト用の横型汎用マシンを使って層流ダイカスト法を行う技術を蓄積してきました。今ではスイッチの切り替えのみで、通常のダイカストと、層流ダイカストのどちらの鋳造法にも対応可能です。

  • 650t、1000tの大型ダイカストマシンの導入により、時短・低コストでお客様に製品をご提供

    650t、1000tのダイカストマシンの導入によって、一度に生産できる部品数が多くなり、時短・コスト削減につながっております。EV自動車の普及を見据え、大型機を導入。大型部品の製造ができる企業は多くない中、弊社の層流ダイカスト法と組み合わせて高い品質の部品を提供できます。

  • 高い生産技術力の確保に向け、技術センターを建設。24時間新技術の研究が可能に。

    弊社の社是の中に「技術」を掲げております。今までにも弊社独自の層流ダイカスト法や高機能アルミ合金の開発など、不可能と思われていたことに挑戦することで、お客様の期待に応えてきました。今では社内に技術センターを建設し、生産の合間ではなく、いつでも新技術に挑戦し開発できる環境を整えております。私たちはものづくりの会社として技術と協調と熱意を持ち、新しいモノ作りに挑戦しています。

  • ロボット制御による自動化ラインで高クオリティの製品を安定供給

    高品質の製品を安定的に大量にお客様に提供するため、ダイカスト、トリミング、ショットブラスト、切削加工の製造工程を完全自動化。同時に省人化も実現することで、最適な価格でお客様のご要望される製品を製造いたします。さらにダイカスト製造だけでなく、メッキ処理にも自動化技術を取り入れ、1度に2面のメッキ処理が可能な自動化ダブルニッケルクロムラインを開発いたしました。

層流ダイカスト

通常のダイカスト工法では得られない高品質なアルミ部品を安価に生産するために、1990年に「層流ダイカスト法」を実用化しました。以来、数多くの製品を量産し、鋳造ノウハウを蓄積してきました。 弊社の 「層流ダイカスト法」は、通常のダイカスト工法と同じ汎用横型ダイカストマシンを使用し普通ダイカスト製品との併用生産も可能な為、コストや生産性に優れています。
「層流ダイカスト法」は以下のような優れた特徴を持っています。

  • 通常ダイカスト製品と
    同じ鋳放し精度が得ることができるため、加工レスによる
    VAが可能
  • ひけ巣や巻き込み巣の 発生を大幅に抑制し、 T6熱処理・溶接が可能に。 強度・耐圧性の高い製品の 生産が見込めます。
  • 自社開発アルミ合金や C4CHなどの様々なアルミ 合金が使用できるため、 アルミ合金種の 適用範囲が広い
  • 普通のダイカスト
    通常のダイカスト法は溶湯を小さな湯口より、高速で噴霧状に充填するため、製品内部に多くのガスを巻き込みます。このため製品の内部には巣穴が発生します。
  • 層流ダイカスト
    溶湯をゆっくりと湧き上がる水のように層流状態で充填し、高い圧力のもとで急冷凝固させるため、ガスの巻き込みがなく、内部に鋳巣のない寸法精度のよい製品が得られます。

自社開発ダイカスト用高機能アルミ合金

従来のJIS規格合金では得られない機械的性質(各強度・展延性、粘り強さなど)を持つダイカスト用アルミ合金を自社開発しています。 たとえば、優れた伸び特性を求めて開発したSN-3合金は、転倒しても折れにくいことから各オートバイメーカーでハンドルレバーなどに採用されています。

また、ヂュラルミンに匹敵する強度を求めて開発したSNGシリーズ合金は可鍛鋳鉄部品のアルミダイカスト化により、軽量化とコストダウンを実現し、自動車部品に採用されております。

積み重ねたノウハウを活かし、従来は不可能であった高機能な製品をダイカスト化によって実現するなど、低コストでニーズに合わせた独自のダイカスト用アルミ合金の開発を行っています。

CHART01

自社開発アルミ合金の機械的性質と物理的性質

CHART02

自社開発アルミ合金の強度比較